cioccosuke’s diary

浅倉大介さん中心に好きな曲について感想を書くブログです。

LYIN' EYES

LYIN' EYES

MOONSHINE DANCE のカップリング曲。

叶わないという想いを語る曲。

イントロから低い打楽器の音と共に星が流れるようなきらめきからはじまります。

低い音が鼓動のようにはじまって、叶わない願いは流れ星になって消えていくような情景と共に、貴水さんの夜の歌詞が物語となって流れるような気配を感じる一曲です。

 

8cmシングルの歌詞が左側の中から表記されて

LTIN'EYESの途中で右側に切り替わっているんですが、

”たちきれないほどの感情

禁断の実を齧りたい”

から物理で裁ち切ってる歌詞カードが容赦なくてイイです。

 

サビ前の感情を絞り出すような、甘い貴水さんの声色に

低いベース音が絡んでいるのが、まとわりつく視線のような感じがして

流石です。いや、本当に。MOONSHINE DANCEのカップリングですよ?熱い。

 

この曲、どの音色を追いかけてもリズムが気持良く音が乾燥しているところが大好きです。

甘い音色がイントロで回りながら左右を移動するのが本当にクラクラしてくるところが1番と2番の間の間奏では全く違うメロディーと音で惑わせつつ、変化を見せてくる。その合間で時折、機械が交信しているような音が交わされるのも気になります。

それぞれが、独特の音色とリズムを持ちながら要所で響くところが毎回浅倉さんの曲で好きだな。と思う所なのですが、このLYIN' EYES

では、細かくタメる(サビでの破裂音)、響かせるが効いていて気持ちが良いです。弦の音がめちゃくちゃねっとりしているところがもう、たまらなく最高です。

 

一方で、貴水さんの声は甘く感情を抑えて絞り出すような

冷静を演じるようなしぐさを思わせる歌詞と歌声。

でも、思考はぐるぐるしているというアンバランスさが色気となっていて驚きます。

2番開始から、一層妖しくなって

”何故神様~楽しくなるのに”

のボーカルはっきりと分離してあるところが凄い設計で凄いです…(もう凄いとしか)。

歌詞は抑えているように聞こえるけど全然そんなこともなく、でも冷静を演じて、(歌詞カードには乗らないところで抑えられていないのも良き!)

流れ星のようなSEと共に

叶わない…

今夜だけ…

と歌われる想い。ロマンチスト!!!

貴水さんの声が香るといいますか。想いを向ける相手への空間が

視線しか繋がる方法がない〈叶わない〉

と歌いつつ…―――。

いや…。もうこの曲の音の広がり方が、DANCE FLOOR(共用空間)を思わせつつ

だけど個人的視線には君(恋人が居る)しかいない空間があるそれはもう宇宙という感じに受け取れて凄いです。

叶わない想いが断ち切られそう

それでも断ち切れない感情を持ってる

 

そんな想いを歌いつつも、瞳だけを通して願いを込める。

またしても、貴水さん。なぜそんなに心のカメラ動かすのお上手すぎてお手上げです。

そして、それをさりげなく何でも無いように恋の宇宙を思わせる空間演出する浅倉さんの策士っぷりに聴き手側は踊るしかない訳です。

 

このシングルMOONSHINE DANCEからはじまり、このLYIN' EYESがあって、3曲目のインストがNAKED DESIRE。

1枚で月・流れ星・太陽みたいな構図にも感じられてグッときます。偶然というか、インスト収録を1曲ずらした結果がここでこの形で物凄い三角関係になってるの訳が分からないです…。

LYIN' EYES凄いですよね……色んな意味で凄いんですが。こんな曲聞いちゃったら、ノるしかないと思います。