cioccosuke’s diary

浅倉大介さん中心に好きな曲について感想を書くブログです。

NIGHT WAVE(ORIGINAL AXS VERSION)

NIGHT WAVE(ORIGINAL AXS VERSION)access 2ndAlubm ACCESSⅡ 1曲目

冒頭から低音をバックにドッドッドッドッとドラムの鼓動から始まるこの曲。

曲が進むにつれて重なる音の中を貴水さんの歌声がすり抜けるような印象を受ける曲です。

最小限の要素で軸となるリズム、そこにボーカルとギター、キーボード、ドラムやコンガ(?)などの打楽器等が交わるとどうなるのか。要所で声とギターやキーボードなどの各種楽器が自由に気持ちよさそうに演奏されつつも、一方で軸となる規則正しい正確なリズムの先に予測不能な展開があり面白く感じさせてくれます。

この曲では貴水さんの声の重なりを意識して追いかけてみるととてもたくさんのメロディーを歌っていて聞いていて楽しいです。

序盤ではエレキ音が規則正しくうねり、中盤ではアコースティックギターのような音が弾け、サビではシンセサイザーの音が貴水さんのボーカルと共に高く跳ね上がります。

まずこの曲で珍しいなと思ったことが、冒頭にもあるサビで貴水さんのボーカルと浅倉さんのキーボードが同じ強さで思い切って絡んでいるという事。この曲でのAXS VERSIONではこのVo.とKeyをお互いに前面に出しているような気がしました。

NIGHT WAVEは個人的に音のセッションから生まれるゆらぎなのかな?という印象も受けました。

規則正しいデータのような、ときには鼓動のように感じるリズムを軸に音の波と印象ははっきりとしているけど、曲全体になると進行形で自由自在に音が重なって道のようにうねっている。掴みどころのないところが形ははっきりしているのに手に掴めない波のような印象を与えているように思いました。

一方で、貴水さんの歌詞では”波打つハート”を軸に、夜のドライブと人の出会いと時の流れが重なるような気がします。

今回のNIGHT WAVEは、浅倉さんの音やメロディー&貴水さんの歌詞と歌声の両方がスリルとトキメキを、音と時間の経過とともに表裏一体で表していて、感想を書くにあたってこれは文字どおり”波”だよね?(考えるよりも歌詞通り、”感じる”音楽かもしれない?)と確認することとなりました。いつもは歌詞について引用を用いて、あれこれ書くのですが、今回は感じるままに気軽に感想をつづるのが良いかな?と思ったので、なるべく感じた事を重点的に言葉にする方向性で書いてみました。

 

個人的には、CROSSBRIDGEツアー(DVDやBD収録等々)のアレンジが衝撃でした。それこそ記憶の中にある予測不能な楽しさを魅せてくれるお洒落な印象を無にして、オリジナルを聞き直すのが非常に難しい曲でした。こうして聴き直すと、アルバムのはじまりの位置としてどっしりと構え、リズムが軸になる印象はLYIN' EYESとも共通していて、だからこそ繋がりを持ってアレンジされることもあるのかな?と個人的にあのダンスメドレー大好きとしてはワッっとあらためて興奮させられました。

 

NIGHT  WAVEという曲が、色んな時代の波でアレンジされ演奏されつつもその原型としてのORIGINAL AXS VERSIONが根っこにあって”今を大切にできたら良いね”という変わらないメッセージが印象的でたまらなく大好きです。

 

アルバムaccessⅡのブックレットには、グリッド状の球や波や地形などがいたるところに載っていました。ここから、デジタルでの曲づくりや表現+神殿で古代からある音楽の両方を表現しているのかな?と妄想するのが楽しかったです。ブックレットでのAXSのおふたりの黒衣の装いは(MOONSHINE DANCEと同じ)ですが、『貴水さんは黒の手袋、浅倉さんは銀の手袋』なんですね!!!!最高ーーー(再確認で気付きあまりの衝撃に思考が木端微塵になりました。)。神殿のモチーフ?の柱が途中で歯車的(1st)になってはめ込まれている図もイイ演出だと思いました。そして、そのそばにある巨大な機械の手。??…なるほど…さっぱりだ。何かメッセージ性を持たせるとすれば…神殿を建造した神の手が機械?など色々考えたりしました。

今回のaccessⅡもですがここ数年で思う事として、90年代後半~00年代初期までの音源であると音が結構左右でパートごとに配置されいて面白いな…?と思う事があります。AXSの場合はシンセサイザーでの打ち込みが多いのかな?とは思うのですが、それぞれのパート楽器が実際にステージ上配置されていると仮定した配置で聞こえて楽しいです。もしかしたら、ステレオとモノラルなどの事情+ユーザーの環境を想定してなっているのかもしれませんが。若干、最新の音と比べると籠っているようにも聞こえるため、(そのため最新のリマスターだと音の粒が見えるこもあるような(体感?)という事もあります。ですが、だとしてもこれはこれでカドが取れて柔らかい音の強弱があって楽しいです!写真でいうと中心の花が写っているときは、背景にピントが合わずにぼかして見えたり、風景写真では全体にピントが合って見えたりするという表現が再生される音の中で、聞き取る側が意識してピントを調整すればやわらかく変化していて目的の音を聴きやすいという印象を受けます。今後の音楽の表現がどうなっていくのか、次はどんな音の広がりが来るのか楽しみですね。

上手く表現できませんが。色々な環境や再生機器、形式で聴き比べるのもどれも味があって(かなり深そうなので追求はしませんが)楽しいです!個人的にはもうシングル、インスト版、アルバム版で聞くという3つの選択肢でもかなり楽しく、AXSの場合曲によってはリミックス違いなどもあるので同じ曲を並べて聞くのも面白いです。