cioccosuke’s diary

浅倉大介さん中心に好きな曲について感想を書くブログです。

MOONSHINE DANCE

MOONSHINE DANCE access 4枚目シングル。

NAKED DESIREの夏の太陽から季節が移り、MOONSHINE DANCEは秋の月の光と影と言ったところでしょうか。

 

一度聴いたら忘れない!歌詞にあるように、~思い出と呼ばせない印象的な音。

イントロのテッテッテッテッ テレレ↑テッテッテ♪

イントロから音が左右で併走していて好きです。

この曲では、シンセの低い音で細かくリズムを踏んでいるのもまた面白く音が躍っていて気持ちが良いです。このイントロでは、シンセでリズムを聞かせてくるからなのか?左右を片方ずつ分けて聞くと、音の配置で違った面を見せてくるのも面白いです。

MOOSHINE DANCEのシングルではギターの音はNAKED DESIREと同様に遠くに配置されていて、貴水さんの熱い声を全面に魅せています。その一方で、間奏になるとLIVEでお馴染みの浅倉さんのショルダーキーボードから演奏される高いメロディーが切り替わるように響き渡っておりその様子は太陽の光を反射する月の遠さを感じさせて余韻が残ります

イントロで鳴り渡るテッテッテッテッという上下の細かいリズムがドラムのリズムと併走していて、サビ以外では音色を変えつつも常に曲全体に刻まれていてそこが大好きです。この音が要所で音色を変えて、日中は姿を見せない月がずっとそこにあるようなところを想像させているようで、その変化に自然に昂ぶってきて踊らずにはいられないところがまたいいです。

こうしてあらためて聞いてみると、貴水さんがゆっくりと情熱的に歌い上げていて、それでいてリズムは常にDANCEなところが不思議な魅力を持った曲だなと聞いていて気分が高揚してきました。

 

さて、冒頭の感想にもどり、印象的なイントロからはじまり歌いだしで

MOOSHINE DANCE”

イントロから音が上ってきて、”MOOSHINE DANCE”で高音をいくつも重ねて響かせてくるところがカッコいいです。毎回イントロから攻めた曲に興奮と理解が追いつかないのですが、夜に姿を現す月が最初に高音域で出てくるところに興奮を覚えます。

歌いだしから夜の謎めいた雰囲気が漂いつつも、追いかけてからの

夜明けを探した/DAY BREAKという言葉で夜の流れを表す使われ方が粋です。

ありあわせのルールで

仕組まれた明日のWeatherMap シナリオ通りじゃNO KIDDING

ここの意味が若干、含みを持たせているように読むと

互いの恋の駆け引きの予定や冗談が、その後の計画通りにはいかない関係の変化の複雑さを、ここでは予測できるけど実際には予測できない”WeatherMap”とすることでなんとなく共感性を持たせてくるんだな?とも読み取れて面白いです。貴水さんの歌詞は一見サラッとした印象なのに、文章として読んだりゆっくり書いて考えていくと結構ガッチガチに詰められた言葉の並びをそう感じさせないところがいつも凄いな…と思います。

AXSの曲における感想ではアレが良いこれが好き!たまらない!と挙げてゆく方式でしているのですが、それでもまだ足りず上手く言い表せないのですが、貴水さんの歌詞と浅倉さんの音楽における感情の持って行き方(序盤からサビ→終盤までの流れ)が毎回スマートでカッコいいです!

”つまらない”という言葉からギターが鳴きはじめ、イントロから続くシンセが奏でるリズムの音が仕組まれた~の場面に来て高い謎めいた音に変化し、そこから距離を詰め序盤にあるよそいき顔という表現が、サビの前になり裸の君を見せてよに変化して効いてくるところがイイです。序盤の物語を変化させつつ、貴水さんのボーカルと熱いコーラスで追いかけて温度を上げて、”止まらない”というところでドラムの低音で攻めてスッと効果音で差し込んでくるところも浅倉さんに繊細に仕組まれていて、聞いていてとても楽しくなります!

 

毎回、曲からほとばしるAXSの感覚に∞(無限)の可能性を感じてしまうんですが……。サビの英語だけを拾い上げていくと”MYSTERY HISTORY INFINITY ”から感じ取れる恋と愛に上手いなぁ……と。この単語のところで高い所で響く貴水さんの気持ちのイイ歌唱と意図を持ってささやく吐息のコーラスがあるところが浪漫で最高にカッコいいです。

一体、何度カッコよく魅せてくれるのか。”MYSTERY HISTORY INFINITY”のあとの誓いのような日本語歌詞のところでテーンテテテーレ♪とシンセの音色が言葉を強調してくるところも聞いていて効いてくるところが熱いです。

accessの曲は毎回、曲の仕掛けが素晴らしく、この曲では月のちからで歌詞通りINFINITY∞(無限大)に解放されている節を感じます。

 

それでいて、サビになるとMOONSHINE DANCEがMOONLIGHT PRAYに変化するこの演出、カッコ良さに惚れ惚れします。

 

光と影追いかけTHROUGH THE NIGHT 

 

そして、サビ最後の余韻のあるこの歌詞の流れが綺麗です。

闇に浮かぶ月が黒い雲に覆われたり、隙間から見え隠れして、はっとした瞬間に月が顔を覗かせるときがあると思うのですが……。それをサビの最後、MOONSHINE DANCEからMOONLIGHT PRAYの変化後に持ってくる!!!ところ!!!

の展開が熱くて大好きです!!冷静に書いていくうちに、興奮を抑えられなくなりましたが。

 

MOONSHINE DANCEではNAKED DESIREと同じくサビが繰り返されているのですが、最初にサビがあることで奇遇にも月が13回登場することになり、十三夜となっているのもこの曲の美しい所だと思います。

と、思ったところでふと思ったのですが。この前のEVERY TIMEYOUも確認したところ、EVERYが24回使用されており=24時間君の事を考えているという歌詞だったのでしょうか…。MOONSHINE DANCE2002でもMOON=13回になっているので意味は有りそうな気もしますが?〈数え直したら12回でした滅茶苦茶間違えてました。〉……MYSTERY。色々と妄想でき、さらに楽しくなってきました。

重ねる月夜を貴水さんの感性で魅せしっとりと歌い上げつつも、浅倉さんの音楽でも夜が重ねられていて情熱もあるところが素敵です。夜の恋の駆け引きを 揺れる 永遠を引き寄せる という言葉に、水面に浮かぶ月の揺らめきに恋愛での心の揺れを想像させて、夜の情景に変化する時を重ねてくるところが美味しいな&素晴らしい…と思います。

合わせて、サビで熱く唄われるMYSTERYの意味が謎・神秘という意味を持っていて、それが前のMOOSHINE DANCEに掛かりつつも、恋や想う相手とも重なり…なんだか古文みたいな雰囲気ですが曲全体は熱くカッコいい。それでいて、歌詞を詠んでいくと夜に紡がれる恋文のような姿を魅せるところもカッコいいです。

 

感想を書くにあたって毎回ゆっくり聞いて、改めて歌詞を読んで凄いなぁとなりますが、はじめに思ったようにMOONSHINE DANCEはNAKED DESIREの次にあることで夏→秋のうつろいも兼ねていてそこも含めて良いなぁと、感慨深くますます好きになりました。

シンプルに月を背景にして曲の中で幾夜も重ねているところが研ぎ澄まされていて魅力的な曲です。

 

今回ばかりは、某MVやLIVEでの演出を記憶しているので(あの眩しい映像を記憶から忘れて感想文をしたためることはできず)、あれやこれやを思い出しつつ、飛行物体から乾いた砂の大地に降り立つAXSが檻の中に閉じ込められて、月のちからで変身する(炎の演出がカッコいい)…のを思い出したりしました。2000年代に後追いでこのPVを見たときはカッコよすぎる!!!と漠然と思っていました。よくよく考えると歌詞の中で”銀の矢で貫いて”とあるので一種の月(恋)で変身する狼男的な表現だったのかな…と。思わない事もなく…ただこの歌詞の前後からは、夜の戯れのような雰囲気もあり…という、今になり深読み(妄想)するとさらにカッコいいMVです。

 

お馴染みの[Written by AXS]という表記=これを作曲する浅倉さんとさらに詞を唄って愛で上げてくる貴水さんの良さに、この曲は月のようにいくたび出会っても鮮やかな名曲だと思います。

ジャケット写真で貴水さんが淡い赤に黒、浅倉さんが淡い黄色に黒というのが、月の色の変化を表しているのかな…と妄想するも楽しいです!またこの曲を、カッコよく&いつも嬉しそうに歌って奏でるAXSのお二人に感謝です。